読書ノートの書き方を教えてもらったら人生が変わった気がする

活用

私の趣味は読書なのですが、ママ友との会話の中で「図書館とかよく行くよ」と言うと、「どんな本が好きなの?」と聞かれることがあります。

私「うーん・・・なんか写真がいっぱいある本」

ママ友「料理の本とか?たとえば??」

私「(ああいう種類の本は、なんていうんだっけ・・・?うーん、思い出せない・・・)うん、そうそう料理系の本とかね」

こんな感じで、相手がせっかく聞いてくれたのに、自分の言いたいことが伝わらないもどかしさがずっとありました。

あとから考えてみると、私が言いたかったのは「ライフスタイル本」。おしゃれなごはんや暮らし方がトータルでまとまっている本ですね。

本は多めに読んでいるはずなのに、ぼんやりとあいまいにしか覚えていないのがもったいなくて、なんだかモヤモヤ。もっと自分の身になる読書がしたいと思い、「読書ノート」をつけてみることにしました。

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読書ノートってどんなもの?

「読書ノート」というと、眼鏡をかけた大人しい同級生が、放課後の図書室の隅のほうで、大学ノートにコツコツ書いている・・・ようなイメージないでしょうか?

読書ノートはそこまで堅苦しいものではなく、本を読んだ日付や感想をざっくりとまとめておく、自分だけのノートです。

感想を書くことで考える力が身につくので、こどもと一緒に始める人もいるようです。学校によっては読書手帳や読書通帳などを作って、読書の記録を残すことを教えているところもあるので、こどものほうがより身近に感じているかもしれませんね。

読書ノートは、本からインプットした情報を、自分の言葉でアウトプットしてまとめる作業です。何度もつけていくうちに、生活の中のいろいろなところで思わぬメリットが現れることもあります。

 

読書ノートのメリットとは?

「どの本だったっけ?」を解決できる

これは特にたくさん本を読む人にあるあるだと思うのですが、「あの小説に出てくるカレーを作ってみたいんだけど、どの本だったかな?」、「収納の本に載ってたIKEAのワゴンを探しに行きたいんだけど、どれだったかな?」というときに、スッキリと見つけ出すことができます。

読書ノートは、自分だけの秘書・・・というと言いすぎかもしれませんが、間違いなくあなただけの備忘録になります。

 

自分の気持ちを言葉にするのが上手になる

「この本よかったよ」と誰かにおすすめしたとき、「どこがよかったの?」と聞かれてうまく答えられるでしょうか。私はこの質問も苦手でした。

読書ノートをつけていくと、「この本のこういうところがよかったよ」とスッキリまとめて言えるようになります。

読書感想文が得意だった人はいるでしょうか?私は苦手だったのですが、感想文の難しいポイントは、「感じたことを自分の言葉で組み立てていく」「それを文章にしてまとめる」ことだったのではないかと思います。

計算と同じように、文章を書くのも反復練習が効果的です。読書ノートに感想を書いているうちに、自分の気持ちを言葉にするのが上手になっていきます。

できればこどもの頃から身につけておきたい、生きる力のひとつですね。

 

次に読む本を探すヒントになる

私が通っている図書館は、一人5冊まで借りられます。最初はこの5冊ごとに読書ノートをつけていきました。

あとからノートを見てみると、ライフスタイル、実用書、自己啓発本ばかり。自分の借りている本のジャンルがかなり偏っていることに気づきました。

実際にノートに書いてみるまでは、図書館中の本を色々な種類まんべんなく借りていると思っていたので、これもまた自分の中では大発見でした。

そこで、今まで借りたことがなかった「海外小説」を読んでみることに。

最初はなかなか入っていけず、なんだかよくわからないなと渋りながら読んでいたのですが、読むうちに外国のライフスタイルやごはんの様子にすっかり夢中になり、次の週にはその料理が載っている本を探していました。

これは私の場合ですが、こんな感じで読書ノートで得た発見から、新たなジャンルに手が伸びていくのも楽しみのひとつです。さらに、「海外小説を読んでも結局ライフスタイルに夢中なのか」と、これまたブレない自分の好みを知ることもできます。

 

読書ノートの書き方

キッチリさんにおすすめのテンプレート

読書ノートの書き方は、基本的に自由です。何を書いてもいいのですが、最初にテンプレートを作っておくと書きやすいです。

「せっかく読書ノートを作るなら、『続けられて』『使える』ノートにしたい」と思う方におすすめのテンプレートはこちらです。

★基本情報
・タイトル
・作者
・発行日
・出版社名
・読んだ日付
・本のあらすじ
★所感など
・手にとったきっかけ
・好きな言葉
・引っかかった言葉
・この本を読んでやってみようと思ったこと(ToDoリスト)

ノートの1~2ページを使ってゆったり書くと、見やすい読書ノートになります。「好きな言葉」だけでなく、「引っかかった言葉」も記録しておくと、自分の好みをより深く知るヒントに。

最後のToDoリストは、本を読んで行ってみたくなった場所や欲しくなったもの、作ってみたい料理やその本について話したい人とのランチの約束などなど。 思いつくままに書き出して、読書体験を行動のきっかけに変えていきましょう。

 

ズボラさんにおすすめのテンプレート

「そんなにキッチリつけるのはハードルが高い…」という方におすすめの、シンプルなテンプレートがこちらです。

・タイトル
・読んだ日付
・ひとこと感想

見返したときのために、本のタイトルと読んだ日付だけは必ずメモしましょう。それと、一行でいいので、簡単な感想も残してみてください。堅苦しく考えなくていいので、「ここは書き残しておきたいな」と思ったところから始めてみましょう。

 

自分だけのテンプレートをつくろう

だんだんと読書ノートに慣れてきて、テンプレートが物足りなくなってきたら、自分でオリジナルのテンプレートを作ってみましょう。

テンプレートを作るコツは、今つけている読書ノートでモヤモヤしていることを書き出してみることです。

「どうしてこの本を読もうと思ったのか思い出せない」とか、「いつどこで買ったのか覚えていない」など、あとから思い出してほっこりしたいのに、ノートに書けていない項目があるのではないでしょうか。それをひとつずつ、読書ノートのテンプレートに加えていきましょう。

読書ノートは、誰にも見せなくていい自分だけの場所です。ぜひ、思うままに自由に作ってみてください。

 

30代の主婦が読書ノートをつけてみて変わったこと

私がつけている読書ノートです。自分だけのものなので、字の汚さやテキトーさはお見逃しください…。

私はハードルを最低限に設定しないと続けられないズボラなので、この3つをテンプレートにしています。

・読んだ日付
・タイトル
・とても簡単な感想

ToDoリストは、思いついたときのみ書いています。

これだけだとB5ノートの1ページは埋まらないと思ったので、とりあえず上下半分ずつで書いています。今は習慣化するのが目的なので、こんな感じのスロースタートでつけています。

が、それ以来いろいろと家事に参加するようになりました。今まででいちばん嬉しい変化です。

これから読書ノートをつけてみたい人に

検索してもYouTubeでもハウツーがたくさんある読書ノートですが、やっぱりプロに教えてもらうのがいちばんの近道です。

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読書ノートのつけ方を、グラフィックレコーダーの湯朝かりんさんに教えてもらいます。グラフィックレコーダーとは、話し合いの場でその内容を図に書き起こし、みんなにわかりやすく見せる可視化のプロです。

キット付きを選ぶと、湯朝さんが読書ノートを作るのにおススメというノートやペン類が自宅に届きます。

湯朝さんの読書ノートは「ある問題を解決したいから、その本を読みたい」という ”本を読む理由” からスタートします。

シンプルにまとめていくので見返しやすく、内容を思い出せるノートが書けるようになります。

こちらのレッスンでは、読書ノートのつけ方をメインに、アレンジ例も紹介されています。おうちの味をレシピノートにまとめたい人や、今抱えている問題をわかりやすい図解で見通したい人にも応用できるのではないでしょうか。

ノートのとり方は、思考術とも関連が深い技術です。読書ノートを通じて、今の自分が抱えているいろいろなものに変化を起こす ”きっかけ” にしてみてはいかがでしょうか。

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(松下優子)

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